結婚相談所を介しての婚活・お見合いから次のステップへと進む「初デート」は、結婚へ向かう上での重要な過程です。他人への気遣いや嗜好性など、お互いの性格や行動パターンを知り、「この人と一緒に暮らせるかどうか」を判断する機会になります。
今回は、「渋谷・恵比寿・広尾エリアで、映画鑑賞後に食事」という一般的なデートプランを例に、進め方を考えてみたいと思います。
「初デートで映画」は、昔も今もド定番。悩ましいのは作品選びです。男性が候補作を考えるケースが多いと思いますが、もし女性のほうが映画に詳しそうなら、正直に「自分はあまり詳しくないので」と話して任せてしまいましょう。シネコンに着いてから、時間に合わせてその時に入れる作品を選ぶのは、オススメできません。
事前に、これまで観た中で「好きだった作品」「感動した作品」をお互いに挙げてみると、だいたいの好みの傾向がつかめます。ここで2人の好みが違っても、心配することはありません。例えばフランス映画やゾンビ映画などマニアックな作品が好きな人は、その多くが映画ファン。過去に観賞している作品数も多いので、その特殊な分野の映画に誰かを同行させようとは思わないものです。
考える側は、自分自身が「これなら観てもいいな」と思う候補作を3、4本選んでみてください。その時、それぞれジャンルの違うものを挙げるのがコツ。例えばアクション、ミステリー、人間ドラマ、アニメのようにテイストの違う作品を並べて、相手にチョイスしてもらいましょう。そうすれば「相手に合わせて、自分は観たくもない作品を選ぶ」というパターンを避けられます。
初デートの映画鑑賞は、2人にとって初めての「共通体験」。仮に作品が期待外れだったとしても、思ったより面白かったとしても、実はどちらでもいいのです。その感想を「鑑賞後に語り合うこと」が目的であり、「どの登場人物に感情移入したか」や「このシーンで流れた音楽が良かった」など、そこから会話が生まれます。
男性は、終映時間と移動時間を考えて、食事をするお店を考えておきましょう。週末なら予約を入れておくほうが無難かも。行きつけのお店がない人は、ハリウッド映画ならステーキやハンバーガー、イタリアが舞台の作品ならイタリアンという具合に、作品の雰囲気に合ったお店を探してみるのはどうでしょうか。映画の中に出てくる料理は、美味しそうに見えるもの。そのメニューが偶然お店にあれば、さらに会話が弾みます。
また、デートの際に街を歩く時、男性はなるべく車道側を。歩く速度や歩幅も相手に合わせ、エレベーターやお店のドアの開閉時は、女性がきちんと入れているか気を配ってください。女性も、気遣いに対するお礼の言葉を忘れずに。デートも結婚生活も「お互いを大切に思いやる」という基本は、同じです。
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