└お見合いの心得〜身だしなみ編〜 失敗しない「第一印象」の作り方
長らく「結婚は人生の一大イベント」と言われてきましたが、大勢のゲストを招いての結婚披露パーティーが主流ではなくなった今、結婚はもはやイベントではありません。結婚とは「自分の人生のうち、一番長い時間を一緒に過ごしたい人を見つけること」ではないでしょうか。互いの求める条件が合致した人の中から、もっと相手のことを知りたい、もっと一緒にいたい、と思える人を見つけるための道標が結婚相談所です。
だとすれば、お見合いで一番大切なのは、初対面の相手に「この人とは一緒にいたくない」と思われないこと。どの婚活サイトにも「身だしなみに注意を」と書いてありますが、「身だしなみ」とは具体的に何を指すのでしょうか。また「見た目」とどこが違うのでしょうか。
見た目とはルックス、つまり「容姿」であり、体形や目鼻立ちなど「持って生まれたもの」に近い、視覚的な部分です。対して身だしなみは、その人の持つ「雰囲気」や「印象」として、心に残るものなのです。料理に例えるなら、たとえスーパーで買った同じ素材を用いて料理をしても、作り手の技術や調理法の工夫によって味は格段に変わります。容姿を変えるのは難しいけれど、印象アップは自分の努力次第ということです。
■もっとも大切なのは清潔感
もっとも大切なのは清潔感
恵比寿・広尾エリアでのお見合いを前に、多くの人が頭を悩ませるのは「どんな服を着て行こうか」だと思いますが、第一印象を左右するのは圧倒的に「清潔感」です。ここが欠けていると、どんなに高価なアイテムに身を包んでも意味がありません。洋服を着る前に、チェックすべきは自分の身体です。例えば爪先。女性のネイルについては好みが分かれるところですが、お見合いの席で大切なのは「その爪で料理をされたくない」と、思われないことです。長すぎない、派手すぎないことが基準になるでしょうか。同じく男性も、手はよく目につく部分ですので、必ずケアしてください。爪先が汚れていないか、きれいに切りそろえられているか。指にささくれはないか。乾燥で手がカサついている人は保湿クリームを。
髪の毛はどうでしょうか。伸び放題のボサボサは論外ですが、水分が少なかったり枝毛があったりといった「不健康」な髪の状態も、清潔感を削ぐマイナスポイントとなります。汚れがなく、ツヤのある髪の毛に見せることを心がけましょう。また、気合が入るあまり、セットしたてのキメすぎや、整髪料のつけすぎなどのTOO MUCH にも気をつけてください。また、顔のうぶ毛やヒゲのそり残し、ムダ毛の処理忘れなど、「うっかり」がないように鏡でチェックを。婚活ではすべてのシーンにおいて「清潔感」が重要です。
■小物選びのポイント
小物選びのポイント
洋服の選び方に関しては、ファッション編の章で詳しく書きますが、衣服よりもむしろ目につきやすいのが、靴とバッグと時計です。特に靴は重要で、カジュアルな席でない限りは革靴を選ぶ方が多いはず。かかとが減って擦り傷があるくたびれた革靴は、印象を損ないます。また、靴を脱ぐ機会がないとは限りません。たとえ外側はきれいでも、インソールが汚れている靴はNGです。見落としがちなポイントですのでご注意を。
お見合いを機に、靴を新調される方もいると思いますが、当日までに必ず外で試し履きをしてください。女性は特に、当日にパンプスをおろして足が痛くなったり、靴擦れを起こしたりしても、初対面の方に言い出すことをためらう場合が多いと思います。そうすると痛みに気をとられて会話に集中できず、表情が知らず知らず曇ることにもなりかねません。デザインよりも「足に合った靴」を優先しましょう。
次にバッグと腕時計について。男女を問わず「よそいきバッグはこれ」と決めている方は、悩む必要はありません。ただし、高級ブランドのバッグを複数所持されている場合は「ブランド品を持つべきか、あえて別のものを持つべきか」で悩まれることと思います。
決める基準はただひとつ、「自分がそのブランドを好きかどうか」。もし好きな場合は、結婚後もそのブランドのアイテムを身に着けたいでしょうから、初めから相手にも知ってもらったほうが良いのです。ただし、それほどブランドに興味がない方は、別のものを持ったほうが良いと思います。相手に「このブランドが好きなのかな」と勘違いをされる可能があるからです。
腕時計も同様。気に入ったブランドのものをお持ちなら、それを着けていく。持ってはいるけれど普段はあまり着けないという方は、別のものを。あくまで「第一印象」では、外見から誤解を与えないことが、何よりも大切です。
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